ハルヘ

実家で飼っていた老犬を看取りました。

とても私的な記事であることをご了承ください。

私が新社会人になる頃、うちにやって来たキミ。絶対に乱暴は事はしない穏やかで優しい子だったね。

キミはとてもユニークな子で、散歩が下手くそでいつも私の足にリードが絡まったり、二足歩行で歩くから行き交う人に笑われたりもしたっけ。

夜一緒に寝ていたころは、絶対に腕枕じゃないと寝ないから、私はいつも寝不足だったよ。

私が実家を出てからは、たまにしか会う事がなくなっていたけれど、私の息子とも遊んでくれたよね。

いつも立っていて座ることをしない不思議で面白かったキミが、歳をとって歩けなくなってしまう日が来るなんて、信じたくなかったけれど、こればかりはどうしようもないことなんだよね。老いは生物に平等にやってくるから。

最後の時を家族全員で過ごせて、本当に良かったと思う。老衰という、自然な形で天国へ行けたのもきっと1番良かった。

でも、やっぱり本音を言えば悲しいし、寂しいよ。時間が癒してくれるのを待つしかないんだよね。

もう本当にこれで、私たち家族にはペットがいなくなりました。とても寂しいけれど、この悲しみを味わう事は辛いので、私も親も、もうペットを飼うという事はないでしょう。

ペットが与えてくれる幸せと癒しは素晴らしいものだけど、失った時の悲しみは幸せに比例して痛みを伴い、むしろ悲しみが上回ってしまう気がします。

ハル、16年間、ありがとう。

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